るろうに剣心(星霜編)のネタバレと感想を考察してみました!

るろうに剣心(星霜編)ネタバレ

 

時は明治26年。剣心は薫と結婚し、長男・剣路をもうけていた。

弥彦に逆刃刀を託し、親子三人で穏やかに暮らしていた。

しかしある日、剣心は再び旅に出てしまう。

神谷道場では「贖罪の旅」にでた夫・緋村剣心の帰りを薫が待っていた。

待つ時間のなかで今までの剣心の激闘を追憶する薫。

長年、激しい戦いの場に身を置き、戦い続けた剣心はもはや飛天御剣流を遣えない身体になっていた。

それでもなお、陸軍からの「日本や大陸で困っている人々を助けて欲しい」との要請を無下には出来ず、自身の罪を償う旅にでた。

また、二人の長男である剣路は不在にしてばかりで母に寂しい思いをさせている父をよく思っておらず、剣心の師匠である比古清十郎の元で修行を続けていた。

ぼろぼろの身体でやっとの思いで薫の元に帰ってきた剣心は病に侵されていた。

それは当時の医学では治ることのない死病であった。

「同じ痛みを分かち合うために」と薫もその病に感染、ぼろぼろになりながらも最後の旅にでる剣心を見送った。

剣心の願いはただひとつ「帰ってきたときは本当の名前である心太と呼んでほしい」というささやかなものだった。

戦いの果てに必死の思いで薫の元に帰ってきた剣心は彼女の腕の中で眠るように亡くなる。

薫はそっと、「心太」と呼びかけるのだった。

るろうに剣心(星霜編)感想

2001年から2002年にかけて上巻・下巻にわけて販売されたオリジナル作品です。

テレビ版よりキャラクター達の線が細く、とても大人っぽく見える上、何より全体的に悲しい暗い雰囲気が漂い、初めて見たときは「これって本当にるろ剣!?」と驚いたものでした。

テレビ版の少年漫画の王道をいく雰囲気とはだいぶ違います。

また最後に剣心が死んでしまうのも衝撃的でした。

こんな最期を迎えるなんて……。

原作は薫と結婚し、まだ小さな子どもだった剣路との笑顔のシーンで終わるのに、その先にこんな悲しいシーンがあったなんてとてもショックでした。

実際にファンの中でも賛否両論あり、「こんなはるろ剣じゃない!」という意見があるのも事実です。

私も一ファンとしてはるろ剣はハッピーエンドで終わって欲しかったという気持ちもあります。

でも大人になった今、見返してみるとこれはこれで作品としてはありなのかなと思います。

剣心が心太に戻り、愛する人の腕の中で死ねたならある意味ハッピーエンドともいえるのではないかな、とそんな気もしました。

作画がとても丁寧できれいなのもよいですよね。

でもこの絵柄で全員が心から笑えるハッピーエンドが見たかったのも本音です……。

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