セクシーで危険な峰不二子の生き様を描く大人向けアニメ!
「LUPIN the Third -峰不二子という女-」
(トムス・エンタテインメント)(※ネタバレ有)
時にはルパン三世の敵であり、時には味方であり、また時には恋人・・・
その正体を知るものはいない謎の美女、峰不二子。
自分の欲望に正直であり、ためらいなく男を誘惑、利用する様はまさに悪女というに相応しいです。
その自由な生き方は、とってもセクシーでカッコよくて男女問わず魅了されてしまいます。
男ならば一度は追いかけたい、女ならばこんな美女に生まれ変わりたい!
ということで、本日のオススメ作品「LUPIN the Third -峰不二子という女-」の感想を書いていきます。
LUPIN the Third -峰不二子という女-あらすじ
https://www.ntv.co.jp/fujiko/
これは、ルパン、不二子、次元、五ェ門、銭形の若かりし頃の物語。
フロイライン・オイレ教団から秘宝を盗むために潜入した稀代の美女不二子は、そこで天下の大泥棒ルパン三世と出会います。
どちらが先にお宝を盗み出せるか勝負を挑んできたルパンは、去り際に「峰不二子を頂きに参ります」と彼女に予告を出すのでした。
357マグナム、オペラ歌手の仮面、彫刻家のベルト、宝石でできたクジャク、幻の論文、隠された油田、命日を記す石板、生きた絵画、多彩なお宝を求め飛び回る不二子は、次第に幼い頃の忌まわしい記憶に苦しみ錯乱し始めます。
それを秘かに観測していたのは、フロイライン・オイレ教団の黒幕アルメイダ伯爵でした。
伯爵に「不二子を盗み出してほしい」と依頼されたルパンは、死んだ街オイレンシュピーゲルで行われた人体実験、
そして不二子が偽の記憶により人生を盗まれてしまったことを知ります。
やがて、不二子の苦しむ偽の記憶は、伯爵の実験の被害者であるアイシャが、失われた自分の人生の「if」を知るために行った実験だと明らかになりました。
真実を突き止めた不二子は、本当の自分を取り戻し、余命いくばくもないアイシャに自由を与え去っていきました。
LUPIN the Third -峰不二子という女-感想
シリーズ初の女性監督が不二子を軸に描いたアダルトでエロティックなテイスト満載の大人向けアニメ。
根強いファンが多いルパンシリーズですので、賛否両論あるようですが、私はこの若い頃のメインキャラ達がそれぞれ尖っている感じと、不二子が危険なほどに美しく、自由奔放に生きる様が好きでたまらず、何度もリピートしてしまいます。
絵柄もどことなく、原作を意識した顔立ちになっており、全体のレトロ調の雰囲気には不思議な中毒性がありますね。
そして、不二子ちゃんがOPから本編まで、その眩しいお姿を惜しげもなくサービスしまくりで本当にいろんな意味で稀有なルパンシリーズに仕上がっております。(笑)
また、お馴染みの面々である4名、若き日の凛々しいルパン、女性を庇いマグナムを手にするハードボイルドな次元(シリーズ事に描写が異なりますがこのアニメではチッチョリーナを庇った際ボスが愛用していたマグナムを奪ったことになっている)、暗殺者駆け出しのどこか心優しい五ェ門、ギャグ要素ゼロの超絶ハードボイルドな銭形、それぞれ男らしくも不二子とは違うセクシーさが光っています。
また、オリジナルキャラである美少年オスカーは、銭形に上司を超えた想いを抱いているシリーズでも特徴的なキャラクターでした。
銭形と一夜を共にした不二子に嫉妬して過激な行動に出てしまいますが、終盤に向かうにつれて女であることを武器とする不二子との対比になっていて彼もある意味ifの要素であったように感じました。
伏線や解釈が難解で、最終回でまさかの展開を見せる本作は、一見すると分かりづらいストーリーなのですが、原作に矛盾を出すことなくキャラを崩すことなく、独自のテーマと世界観を作り出していて本当に素晴らしいです。
魅力を上げだすと語りつくせないですが、そんな中で私の思う特に好きなポイントを以下にまとめました。
女としての人生を奪われてしまったアイシャと
女として美しくあざとく、自由に生きる峰不二子の対比
「どんな過去を植え付けられたって、私は私でしかないわ。これが、峰不二子という女」
(13話より)
結局、峰不二子という女の正体は誰にもわからないままというのがストーリーのオチでした。
なんとなく不二子の過去編が出てきたときから、「原作に影響はでないのだろうか?」と思いましたが、このオチであれば結局謎のままになるので辻褄があう、とした流れには「なるほど~」と舌を巻きました。(笑)
結局どこまでいっても不二子ちゃんは、謎に包まれているけどそこがまたセクシーなのです。
個人的な解釈としては、このアニメは「どんなことがあっても、自分の確固たる軸があり、誰かに媚びることなく、女であることを武器に堂々と美しく生きる峰不二子の強さ」を描きたかったのだと解釈しています。
最初はいつもの自信満々の不二子でしたが、徐々に過去が抉り出されて苦しんで、取り乱すようになっていきます。
痛ましい記憶は実は改ざんされたもので、実態はオリジナルの被害者であるアイシャが受けた傷でした。
アルメイダ伯爵の実験は、フリッツカイザー博士が行っていた洗脳実験を利用し、虐待による恐怖で少女をマインドコントロールし、自分に従順な少女をつくることを目的とした私的なものへと変貌してしまいます。
その聖なる少女に選ばれてしまったのが、博士の娘アイシャ。
幼いながらも写真の姿は不二子にそっくりでしたので、おそらく相当美少女だったのでしょう。
実験で障害を負ったアイシャは、美しかった容姿はすっかりやつれてしまい、足には焼き鏝の傷が残り、言葉を発することもできなくなっていました。
少女として可愛らしかった時間も、美しく花開くはずだった未来の可能性も、文字通り人生をすべて奪われてしまっていました。
作中では13年前にオイレンシュピーゲルが封鎖された、と語られていますので、少なく見積もってもよぼよぼのアイシャは10代後半か20歳前後くらいではないでしょうか。
まだ若く、女の子としてピチピチで可愛らしい時期ですよね。
伯爵の実験は多くの少女の人生を台無しにしてしまったのです。
非常に残酷で許しがたい。
悲運に見舞われたアイシャは、伯爵が死んでも、もう人並みの人生を送れないため、娘を救えなかったお梟ちゃんこと母親の協力もあり、他の体の自由がきく女の子に同じ記憶を植え付けたらどの後どのように生きるかの実験を始めます。
そこで、フラフラの秘宝を盗むためにメイドとして潜入した不二子で実験がうまくいき、「もしもアイシャが自由に動けたら伯爵が死んだあとどんな人生を送るか」を観察することとなります。
すべてが終わりアイシャは、最期に海で眠るように息を引き取ります。
綺麗だった少女の貌に戻り眠る彼女は、最期に目の前の不二子に自分を投影して、心だけでも欲しかった自由を手に入れられたのだと思います。
不二子は同じ女性としてアイシャを憐れんでいたようで、少しだけ優しい側面を見せたのも印象的でしたね。
また、最終回で不二子が過去の自分を虐げた伯爵を撃ち決着をつけようとするのがかっこいいです。
作中、巨大なカルト教団にたった一人で乗り込み、真正面から教祖を女の色香をつかって騙し、牢に閉じ込められても居合わせたルパンと警備員をこれまた女の色香を使ってたらし込んで踏み台にして脱獄し、お宝争奪戦を挑んだルパンに勝ちに行こうとします。
(銭形に捕まったときもやはり女の武器で交渉成立していたようでした。)
彼女の、自分が手に入れたいものは、絶対手に入れてやると言わんばかりの腹の据わった度胸と行動力は尋常ではありません。
ルパンはそこをあえて「峰不二子、まったくイカれた女だぜ」「俺の退屈を殺してくれるとびきりのイイ女」と表現したのではないでしょうか。
不二子はどのシリーズでもだいたい最後に一人でお宝をかっさらって単車で走り去っていきますよね。
本作も最後ルパンの車をネジ抜いてぶっ壊して可愛くエスケープしています。
強かで美人でセクシー、手が届きそうと思ったらするりと逃げられる、けれどなんか憎めない、男心ならこんな女性を追わずにはいられない。(笑)
女の武器使いまくりの不二子を「紛う方なきアバズレ」「見た目通りの性悪女」と作中の男性陣は散々な評価していますが、堂々と自由に自分らしく生きる不二子の生きざまは、どことなく憧れますし、何かに委縮せず自分らしく自由に生きる勇気を与えてくれるように感じました。
厳しい社会の荒波に揉まれて頑張る大人の女性にこそ、そんな不二子の魅力を是非このアニメで知ってほしいです。
今回は、自分らしく自由に強かに生きるみんなの永遠のマドンナ不二子ちゃんを描いた「LUPIN the Third -峰不二子という女-」についてでした。
今回の記事を読んで「不二子ちゃんやっぱいい女だわ」「もう一回見直したい」「久しぶりに見ようかな」「友達にすすめてみよう」と思っていただけたなら幸いです(笑)
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