正義や生き方について問いかけられまくる大人向けアニメ
「Fate/zero」(ufotable)(※ネタバレ有)

ダークヒーローが活躍する作品は数多くありますが、その中でも私は「正義」について問答するときによくこのアニメを思い出します。

本日のオススメ作品「Fate/zero」の感想を書いていきます。

Fate独特の専門用語が多いですがバンバン使います。

Fate/zeroあらすじ

引用:https://www.fate-zero.jp/

万能の願望機、聖杯を巡り魔術師が英雄を召喚して戦う聖杯戦争を巡る物語。

本作では、Fate/stay nightの衛宮士郎の恩人、衛宮切嗣のかつての奮闘を描いています。

そして、第四次聖杯戦争時の切嗣の英霊こそ、後に士郎が出会うセイバーです。

切嗣が聖杯に望むのは世界の平和。

何かを成す為に誰かを殺す選択をしてきた彼は、終わらぬ怨嗟を終わらせる奇跡を叶えるべく、聖杯の器であるアイリスフィールと結婚して戦争参加権を得ます。

戦いの中でセイバーをアイリスに任せ、裏で工作し魔術師を倒します。

様々な思いが交錯する物語終盤、強敵である言峰綺礼を倒した切嗣は聖杯と対峙し、自分の願いは聖杯では叶えられないと知ります。

セイバーに最後の令呪を使って聖杯を破壊させました。

しかし、暴走した聖杯は冬木市に大災害を起こしてしまいます。

切嗣は炎の中、士郎を救出しました。

その後、妻も愛人も亡くし、娘とも会えなくなった切嗣は士郎と暮らします。

正義の味方になりたかった切嗣は、士郎がその思いを継いでくれると悟り、数年後息を引き取りました。

セイバーは役目を終え聖杯へと戻りましたが、自分が王となる過去を変えるため、再び聖杯を獲るべく、機会を待つのでした。

Fate/zero感想

zeroは見れば見るほど深みのあるアニメで、キャラ達すべてにドラマがあり、報われない結末もあり胸が張り裂けそうになりますが、何度もみたくなる作品です。

どうみてもセオリー通りの弓兵ではないギルガメッシュ(個人的に私はツンツン頭のギルガメッシュのほうが尖がっていてかっこいい)、殺人鬼に手を貸しちゃって最後はモンスター化しちゃうジル・ド・レ・・さらにディルムットを許嫁のために自害させてしまうケイネス、それを姑息な手段で愛人に狙撃させる切嗣・・・

シリーズの中でも聖杯戦争らしからぬ戦いで手に汗握りますよね。

時には「残酷」「非道」と思う要素が多々あるのも本作の特徴です。

己の野望成就のためにはどんな形であれ成果を掴まなければ意味がない、と言わんばかりの本作は少年少女を描いたFate/stay nightとは違う大人達ならではのダークな世界観で引き込まれます。

また、切嗣の正義の志は、視聴者に大きな問題提起をしてくるのも見どころです。

英雄王と綺礼の愉悦同盟、雁夜おじさんの葵さん桜ちゃんへの想い、アルトリアとかつての円卓の騎士ランスロットの再会などなど、語り出したら止まらないほどに魅力的本作ですが、私の好きなポイントを以下にまとめました。

「騎士なんかに世界は救えない」

切嗣の狂気すら感じる正義と覚悟

シーズン2で語られる衛宮切嗣の過去編。

この2話は特別重厚ですが、zeroで描きたかった正義とは?を語るには欠かせないストーリーです。

あと、個人的にナタリアと切嗣のやり取りが、ハリウッド映画の吹き替えなのではないかと思うほどにハードボイルドでかっこよくてたまりません。(笑)

グールとなったシャーレイを殺せなかったことで全滅してしまったアリマゴ島。

すべての元凶であった父親を殺した切嗣は「大勢を救うために、大切なものでも容赦なく切り捨てなければならない」と誓うのでした。

「指先を心と切り離したまま動かすっていうのはね、対外の殺し屋が数年がかりで身に着ける覚悟なんだ。坊やはそれを最初から持ち合わせていた・・・とんでもない資質だよ」

そのナタリヤの言葉通り、切嗣はシャーレイを殺せなかった時のような失敗があってはならないと、家族同然であったナタリヤさえも、強固な意志で飛行機もろとも撃ち落としてしまうシーンは壮絶です。

何人殺しても無くならない悲しみの連鎖・・切嗣の眼はやがて深い闇を宿していきます。

どんどん死体を積み重ねていき、被害者と加害者の数は切嗣の中であべこべになっていき、やがて聖杯の奇跡でしか人類の流血は止められない、という考えに至り聖杯戦争へとつながります。

この過去編を見てやっと、切嗣は血も涙もない外道ではなく、実は誰よりも世界を救う正義の味方になりたい男なのだと明らかになりました。

私はこの過去編をみて切嗣の覚悟と志に大変痺れました(笑)

そして、zeroの大きな特徴は「切嗣が自分のサーヴァントと全然直接会話しない」こと。

しかし、唯一切嗣は以下のセリフを言ったセイバーを睨みつけました。

ここが二人の関係を描く上で個人的に印象的でした。

「かつてあなたが何に裏切られ、何に絶望したのか知らない

だがその怒りは、嘆きは、まぎれもなく、正義を求めたものだけが抱くものだ。

切嗣、若き日の本当のあなたは、正義の味方になりたかったはずだ。

世界を救う英雄を誰よりも信じて求め欲していたはずだ。」

ブリテンの国王であったアルトリアは、切嗣のことをどこか見抜いているようにも感じた場面です。

私はこの時、手段は違ってもお互い志は似た者たちのように感じましたが、最後までほとんど意思疎通をしないまま終わってしまうのが本当に色々と切ない・・。

その分、士郎とたくさん話して分かり合い、女の子らしい服装もできてFate/stay night、特に凛ルートがセイバーには救いですね(笑)

「王ならば、孤高であるしかない」

アルトリアとイスカンダルの異なる王の姿
zeroでは、アルトリアが「ブリテンの滅びの運命を変える」という願いを「選定の剣を抜かず自分は王にならない」と後に意思変更する大きなきっかけが生まれています。

「聖人のような正しさこそ王の姿であり、王なら人間の生き方など望めない」

と語るアルトリアに対し「そんな茨の殉教者の道には誰も憧れない。誰もがその生き方に憧れ、道しるべとなる者こそが王である」

としたイスカンダル。

11話で王道とは何ぞやを説くイスカンダルは本当にカッコイイです。

一方、アルトリアが自分の今までの生き方を何だか否定されたようで苦しい表情をしていたのは、見ていてかなり切なかったです。

結末はどうであれ、どちらも間違っていないのですから。

臣下たちとの絆こそ最高の宝であるとした宝具「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」のシーンは何度見てもそれこそ心躍りますが、一方、アルトリアが軍勢を前に見せた、なんとも悲しい表情もまた印象深かったです。

zeroは、あまりにもアルトリアが多方面からひどい扱いを受けて「やめてあげて~涙」と思う反面、同じ女性であったアイリスフィールも、同じ王であるイスカンダルも、そして正義の下に生きる切嗣も、実はそういった「理想の王」という人生を生きてきたアルトリアをどこか憐れんでいるようにも見受けられます。

自分の選択なので出過ぎた干渉だと彼女は言いましたが、少女のみでありながら強い精神をもった故に、民のための王であらんとする彼女の在り方は、輝かしくも見ていて辛いものがあります。

他の人から見れば、誉れ高き騎士王は素晴らしい人物であったと同時に、どこか人間らしさとは程遠い存在だったのかもしれません。

「時の民草の希望を一心に引き受けたかが故のあの威光。まぶしいが故に痛々しいわ。

そんなものを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな。

そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、理想などという呪いに疲れ果てた姿があれだ。痛ましくて見るに堪えん。」(15話)

「あの馬鹿娘は、予が正しく制してやらねば、永遠に道を踏み誤ったままだろうて。それではあまりに不憫すぎる」(20話)

これはイスカンダルのセリフですが、ウェイバーとのやり取りもさることながら、思いやりが垣間見えて人格者であったことが表されていますね。

アルトリアが人物として、騎士として素晴らしいからこその思いやりでしょう。

彼女は最後、自分が王にふさわしくなかったと思い至るのですが、もしもイスカンダルのような人に出会えていれば何か変わったのかな、と考えてしまいます。

何より彼女には人らしく生きてほしいですね。
やっぱり士郎が救いですね。(涙)

今回は、正義や、生き方について様々なことを考えさせられる「Fate/zero」を紹介しました。

キャラクター全員について語り出したら止まらないので、だいぶ抜粋ですが本日はここまでです。

今回の記事を読んで「もう一回見直したい」「久しぶりに見ようかな」「友達にすすめてみよう」と思っていただけたなら幸いです♪

実は「U-NEXT」というところで「Fate/zero」を無料で視聴することができるんですよ。

しかも31日間無料サービスをやっています。

完全無料で利用できるのでおすすめです。

こちらから視聴することができるので

チェックしてみてください。

Fate/zeroの無料視聴はこちら>>