◆情報化が急速に進む今だからこそ見てほしいSFアニメ
「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」(Production I.G)
(※ネタバレ有)

本日は「攻殻機動隊シーズン2」の感想を書いていきます。

・・・と言っても、皆さん知っている通りめちゃくちゃ内容が難解なので、いまだにきっちり120%理解できているとは胸をはって言えないのが正直なところです。汗

個人的に色々みて解釈した感想を書いていきますね汗

※一部、押井監督の映画ゴーストインザシェルのネタバレを含みますので未視聴の方はUターンください。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGネタバレ

引用:https://www.ghostintheshell-sac2045.jp/news/?p=341

日本はアジア諸国の戦争で行き場を失った難民たちの問題に直面していました。

安価な労働力として難民を受け入れたものの、国民への増税を強いる形となったり、失業率増加など、深刻な問題に発展していました。

そんな中、難民受け入れ停止要求をする個別の11人というテロ集団による立てこもり事件が発生、この制圧を9課が担当しました。

しかし、その後、「個別の11人」を名乗るテロが何件も発生します。

笑い男事件のような模倣かと睨む9課でしたが、前回と違う様相をみせる本事件を、独自に捜査します。

そして、真相は日本国内であえて難民問題による混乱を起こし、その状況を利用し米帝主導での日米安保条約を締結させるために、内庁の合田が思想誘導ウイルスを作って起こしたことが明らかになります。

そんな中、思想誘導ウイルスを克服し難民開放のための行動者となったクゼという男が現れます。

合田はクゼの行動を利用することで安保締結を図ろうとしますが、事実上の戦争となるため被害は計り知れません。

9課は、出島での核爆発を阻止するべく奮闘し、多くの犠牲を出しながらもようやく合田を止めることができました。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG感想

攻殻機動隊シリーズに中でも特別難しく、そして危険なテロや右翼といったテーマを扱った本作、しかしそのリアリティはすさまじく、実際このアニメが放送されたあとでヨーロッパで難民問題がおきたりしましたよね。

また、昨今の日本は外国籍労働者を多く受け入れていますが、受け入れ態勢にまだまだ課題があったり、さらにはコロナウイルス感染拡大の影響で失業率が上がったりなど、遠くない問題が現実に起きています。

私がこのアニメを見たのは22歳の時でしたが、いい大人でも終わったあとこのアニメをうまく説明できませんでした(笑)

あれから多少時間が経ったわけですが、今もきちんと理解できているのか結構不安になります。

頭のキレる方からみたら稚拙な感想に聞こえるかもしれません、ご容赦ください・・。

私の思う特に好きなポイントを以下にまとめました。

テロや革命といった危険なテーマを扱いつつ、 情報化社会の危険性も提示するストーリー展開に舌を巻く 本作の事件の真相や用語がうまく落とし込めない方は、素晴らしい考察記事がいくつも出ておりますのでそちらをご覧ください(笑)

また、テロについては今回あまり触れません。

キューバ革命のチェ・ゲバラは知っているし昔チェ・レッドという彼がデカデカプリントされたタバコを吸っていたこともありますが、あまり自信ないので今回は触れません。

私も完全に理解していると言い難いので、読みにくいかもしれませんがなるべくかみ砕いて書いていきます・・。

本作はいろんな意味で神山監督らしい素晴らしいアニメです。

女らしい少佐が見られるのも、合田という超絶承認欲求おばけもまた魅力です。

少佐、初恋(?)の相手クゼと警察官とテロリストという究極に反対側にいる立場で再開するとか、これはハリウッド映画でしょうか(笑) そいったロマンス的な部分もハラハラさせられるわけですが、この作品の見どころ、私としては、危険な人間社会のテーマをリアルに扱っているところ、そして情報化の果てに何がおきるかをエンタメで訴えていることです。(しかもめちゃくちゃリアルに起きそう)

アニメの中の空想の話じゃないか・・と捨て置けない鳥肌立つくらいのリアリティが本作のすごいところです。

クゼの革命であるき「記憶をネット空間に持ち去る」という手法、なんかどこかで聞いたような気がしますよね。

私はこの時、映画「ゴーストインザシェル」を思い出しました。

押井守監督の神作品であり攻殻機動隊の大きな要素となっているこの映画は、人形使いという人工知能が自分を生命体として種を残したいと申し出てきます。

結局、素子は人形使いと融合し、肉体(当時の義体)を失いました。

種を残す、融合ってそういうこと・・え??と、はじめて見たとき最高に頭が混乱したのを思い出します(笑)

映画では記憶を電子化できる世の中は、ネットの中に記憶データを持ち込むことで人間の限界を超えた存在になる、みたいな、めちゃくちゃぶっ飛んだ話になりそこから次作イノセンスにつながったりするわけです。

もう、追いつくの難しいです汗

さて、本作に戻りますが、クゼの「ネットに難民の記憶を持っていって肉体を喪失しても生き続ける」みたいなぶっ飛んだ革命(復讐でもある)は人形使いのそれとリンクしているような気がしていますし、こういった時代の到来はたぶん遠くないです。

結局第三の攻殻機動隊は、「人形使いと少佐が出会わなかった世界」だとしても、高度な情報化、電脳化の果てには、肉体の限界を超えてこういったことができるようになるのか・・と見せられるような気がしました。

情報化の果てに人間ってどうなるの、大丈夫なの?という問題もシーズン1から引き続きめちゃくちゃ訴えられていますよね。

情報の共有による個性の喪失、多くの情報から口当たりのいい情報だけ接種するようになり結果的に無知が様々な社会問題(テロ、戦争など含め)を起こしてしまう、などなど、クゼは難民を救うと言いながらも、低きに流れる無責任な人間への復讐も同時になそうとしていました。

クゼや少佐は、幼い頃に肉体を無くして全身義体となったため、自分を人間たらしめるのは何か、という問題に直面していたからこそ、生身の肉体を持つ私たちより高次元の悩みや思考をするのだと思います。

このアニメ見たとき「SFの世界の悩み事っぽい」と思った1分後に「いやこれ現実にも起きる可能性、全然あるわ」と思いました。

私たちは、まだ脳みそまでPCになったわけではありませんが、そういった技術は熱心に研究されています。

また、すでに外部記憶装置(PCやスマホ、記憶デバイスもろもろ)がなければ生活を維持することができません。

これはある意味肉体だけではできないことを可能にしているともとれます。

さらにはSNSでのフェイクニュースに踊らされてトイレットペーパーが店頭から消えたり、ネットの悪口にメンタルを傷つけられたり、私たちの記憶や感情はもうすでに体の中に納まってない感じがしますし、個性の喪失は大なり小なり起きてしまっています。

私も、今書いている感想はアニメ一本だけ見ているわけではなく、様々な感想や考察をみて何度か視聴した末に書いています。

正直自分のオリジナル120%で解説しろと言われると難しいので、取得したいくつかの情報から少なからず影響を受けています。

時代と共にいろいろな倫理観、定義は変わり、攻殻機動隊ではシーズン毎にそういった変化を考えたりさせられます。

全然まとまってないですが、より複雑な社会になるからこそ、考えたり動いたりすることを放棄して日危機に流れてはいけないなと思うこの頃です。

今回は、「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」についてでした。

全然まとまってなくて吸いません汗

今回の記事を読んで「もう一回見直したい」「久しぶりに見ようかな」「友達にすすめてみよう」と思っていただけたなら幸いです・・。

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