レベルEアニメのネタバレ感想です。
レベルEアニメネタバレ
引用：https://www.video.unext.jp/
冨樫義博が原作のSF作品。
高校進学を機に山形で一人暮らしをすることになった筒井雪隆は、引っ越し初日に自身より先に自分の部屋で自由気ままに生活している男の姿を目の当たりにする。
男は「宇宙人」を自称し、言動も理解不能としか言いようがないので、雪隆は彼を強引に追い出そうとする。
しかし男は「今はどこにも行く当てがない」と主張し頑なに出ていこうとせず、雪隆は彼に言いくるめられる形で彼の同居を渋々許可する。
というのも男は5階から飛び降りても無事であったり、怪我をした際に青い血を流すなど、本物の宇宙人としか言いようがなく、彼の主張は正しいと認めざるを得なかったからだ。
さらに彼は先日からワイドショーを賑わせている不時着したUFOの乗組員であることは明白で、雪隆は彼が研究対象として扱われるのではないかと懸念したことも同居を許可した理由であった。
そんな折、雪隆のもとに警察を名乗る者がやってくる。
彼らは男の似顔絵を見せ、男を知らないかと雪隆に尋ねる。
なんと自称警察の彼らは宇宙人研究機関員であり、男を捜索していたのだ。
また、男を「王子」と呼ぶ謎の2人組も男を探していた。
一体男は何者なのか。雪隆は謎の事件へと巻き込まれていく。
レベルEアニメ感想
冨樫義博ワールド全開の作品。
とにかく名言が多い。
「いーや！アイツはこの国の言語 文化 風習 その他全てをわかった上でオレを馬鹿にしている」
「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ 奴は必ずその少し斜め上を行く！」
など数えだすと枚挙にいとまがないが、アニメ序盤だけでも今挙げたようなセリフが続々と登場するので1話から最終話までずっとエキサイトしながら視聴できることは間違いない。
特に「少し斜め上を行く！」というセリフは実際に誰もが予想できないような結末を迎えたという点において伏線回収もできている。
よって本作の出来は冨樫義博が一部で神だと賞賛される証左となっていると言ってもよいだろうと個人的には思っている。
また、本作はオムニバス形式を採用している。
主人公はドグラ王子であるが、彼以外の人物が主人公となる回も存在する。
本作で最も魅力的なパーソナリティを有している登場人物は個人的にはドグラ王子であると思っているが、ドグラ王子を最初に受け入れた雪隆をはじめ、本作ではドグラ王子以外も魅力的なキャラクターが多い。
その点も本作を傑作たらしめている大きな特徴であると感じる。
本作は原作漫画では3巻で完結しており、購入・読破が容易であるという点も素晴らしい。
まさにどの点をとっても至高の作品と言える。
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