実はめちゃくちゃ深いテーマで何度も見たくなる傑作アニメ
「キルラキル」（TRIGGER）（※ネタバレ有）
コロナで自粛ムードが続き、お家ばかりで出かけられず、気持ちが下がり気味だな～と思う方も多いのではないでしょうか？
私もそんな一人です・・。
こういう気分の時は、笑って泣けて、ド派手な戦闘シーンで爽快感を味わえるアニメを見たくなる。
本日のオススメ作品「キルラキル」の感想を書いていきます。
キルラキルあらすじ
https://www.kill-la-kill.jp/sp/
纏流子は父を殺した犯人を捜し、残された片太刀バサミを手に本能字学園に転校します。
そこは厳しい階級制度と恐怖の下、生徒会長の鬼龍院皐月が支配する学園でした。
皐月こそ父親を殺した「片太刀バサミの女」と思い、立ち向かった流子は、着るものに力を与える極制服の力に圧倒され返り討ちに。
しかし、偶然手にした喋るセーラー服鮮血と出会い、極制服と渡り合う力を手にします。
鮮血は生きた糸、生命戦維のみで作られた神衣であり、片太刀バサミは生命戦維を断つ武器であると担任教師の美木杉に明かされた流子は、父の敵討ちのため、鮮血と共に本能字学園に戦いを挑んでいきます。
物語が進むにつれ、鮮血と太刀バサミは、鬼龍院皐月への対抗組織、反制服ゲリラヌーディストビーチの創設者である父が作った武器であること、そして本能字学園も実は、地球外生命体生命戦維で世界を一枚の布にしようとする皐月の母、羅暁を倒すために皐月が作ったレジスタンスだと明かされました。
本能字学園、ヌーディストビーチ、流子の親友満艦飾マコとその家族は、羅暁一派の世界征服を阻止するという目的を共有し、羅暁達と激しい戦いを経て、見事羅暁を打ち破ることに成功しました。
キルラキル感想
実は敵対していた勢力が味方だった真実、そこからの超展開も足早感もなく最後までついていくことができます。
展開が早いところがキルラキルの良い所、と折り返し地点で鮮血も言いましたが、本当に制作陣さすが！とうなずくばかりです。
また、ラグランパンチといわれるデカ文字の「戦維喪失」「人衣一体」といった演出もこの作品の魅力ですよね。
２018年には放送５周年記念としてフォントが発売されるなど、終了後も根強い人気があります。
本当に何度もみたくなる作品なのですが、私の思う特に好きなポイントは以下。
とにかくセリフもアイテムも、シャレ要素が多いが大真面目でそこがオモシロイ
本作のキャッチコピーは「キルカキラレルカ」。
個人的には「服に着るか」「服に着られるか」、生命戦維に着られ支配されるか、立ち向かい切り裂くか、みたいな意味が含まれているのだろうなと思っています。
着ル斬ル飢ル鬼ルー生キル・・・
それに英語のKILLといった一つの単語や物に意味を重複させることができる日本語の特徴をいかしたユーモアが、作品全体にちりばめられていて、こういったダジャレ要素がたくさん出てくるのも魅力の一つです。
生命戦維を断つ時の、戦維喪失＝戦意喪失、支配するという意味での征服＝制服、などをはじめ、ヌーディストビーチの紬の武器はマシンガンのようですが、実は反制服なだけあってミシンから裁縫張りを発射する仕様でした。
使う手榴弾はミシンの糸で、美木杉がツボを刺激するのに用いたのもマチ針です。
ほかにも、純潔を満身創痍で纏う皐月に対して「お前は無理やり袖を通しているに過ぎない」「身の丈にあっていない服を着るのは、とても恥ずかしいことなのだよ！」という羅暁のセリフ。
自分に似合わない、見合わない服を着ていてまるで滑稽だ、イケてないぞ、という現実でも使われる言葉ですが、生命戦維を着こなす羅暁から皐月へ送るセリフとして個人的にかなり印象的でした。
キルラキルならではのセリフ回しで、なんというか罵倒までオシャレですね。(笑)
なんだかよくわからないコロッケが最大のテーマだった
終盤、皐月のセリフである「世界は1枚の布ではない。なんだかよくわからないものに溢れているから、この世界は美しい」というセリフ。
これは生命戦維が星を一枚の布にすることで支配する、ということに対する対比なのだなーと思いました。この作品の象徴的なセリフの一つです。
世界はなんだかよくわからないものにあふれている、それが人間、それが生命、生きるということ、それを一つのものにまとめても、そこからは何も生まれない。
多様性やゆらぎを受け入れない統一や支配では何も成し遂げられない、というメッセージが込められているように感じます。
このセリフを聞いたとき「ああこのアニメのテーマって壮大だな」と思ったと同時に「最初からあったわ、お母さんのよくわかないコロッケやん」と思ったのでした（笑）
こういう「そういうことだったのか・・」という要素が、なんども見直したくなるキルラキルの魅力ですね。
今回は、爽快なアクション、様々な小ネタやシャレまで魅力たっぷりなキルラキルを紹介しました。
今回の記事を読んで「もう一回見直したい」「久しぶりに見ようかな」「友達にすすめてみよう」と思っていただけたなら幸いです♪
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